秋の日曜日、北野天満宮の参道を行列が下ります。御神体である鏡をのせた御輿が本宮を出て、下宮までの約2kmを進む——福岡県指定の無形民俗文化財「北野天満神社神幸行事」、久留米市北野町の北野天満宮秋季大祭、北野くんちです。2026年は10月18日(日)、時間は9:30~16:00、料金は無料。先頭を務めるのは、河童の化身である風流(ふりゅう)師です。

北野くんちとは?神様が神殿を離れ、人々のもとを巡り歩く行事

北野くんちは、神様が神殿を離れ人々のもとを巡り歩く行事です。学問の神様・菅原道真公を祀る北野天満宮の秋季大祭にあたり、その巡り歩きの姿が、本宮から下宮へと下る行列です。

昭和38年1月9日、福岡県の無形民俗文化財に指定されました。指定名称は「北野天満神社神幸行事」です。久留米市が文化財をまとめた資料には、県指定の文化財を並べた表があり、名称・所在地・所有者・指定年月日・種別・分類・時代の各欄が並んでいます。この行事の《時代》の欄には、明治時代以降氏子が受け継ぐ、という記述が置かれています。これは表の《時代》の欄に書かれたもので、行事が始まった年として示されたものではありません。

神社の成り立ち

北野天満宮そのものの創建は、天喜2年(1054年)。時の関白藤原道隆の孫、貞仙僧正が、京都の北野天満宮より菅原道真公の分霊をこの地に祀ったことが始まりです。名前は同じでも京都の北野天満宮とは別の神社で、こちらは久留米市北野町中にあります。

開催概要

基本情報

項目内容
イベント名北野天満宮秋季大祭(北野くんち)
開催日2026年10月18日(日)
時間9:30~16:00
会場北野天満宮
住所福岡県久留米市北野町中3267
料金無料
文化財指定福岡県指定 無形民俗文化財(昭和38年1月9日指定/指定名称「北野天満神社神幸行事」)
駐車場20~30台と記載あり(※常設の案内。当日の扱いは「駐車場について」を参照)
問合せ北野天満宮内社務所 TEL:0942-78-2140

当日の流れ

福岡県「地域伝統行事お助け隊」のページは、当日の流れを次のように記しています。

時刻内容
11:00本宮から大名行列出発
14:00下宮到着
15:00下宮から大名行列出発
16:00本宮帰着

当日の流れには9:30の行もあり、そこに「(境内で舞や風流の奉納が行われる)」と添えられています。

見どころ・楽しみ方

1. 本宮から下宮へ、参道を下る行列

御神体である鏡を御神輿にのせ、下宮までの約2kmを下って行きます。行列の先頭を務めるのは、河童の化身である風流(ふりゅう)師。その後に稚児風流、大名行列を模した奴隊が続き、最後に神輿が進みます。

北野天満宮秋季大祭(北野くんち)2026のイメージ画像(実際の様子を撮影した写真ではありません)

福岡県のページは、風流(50名)・奴・行司・奴・神宝持ち(45名)・御輿(10名)・宮司の順に続き、参道を往復(往復4km)すると記しています。参道は片道が約2km、往復で約4km。本宮を出た行列は下宮で折り返し、同じ参道を戻ってきます。

2. 御輿の下をくぐる参拝

「すじぎりの神様」が奉ってあり、行列の最後に、参道(本宮から下宮)の途中で、人々が無病息災を祈って御輿の下をくぐり抜け、参拝します。行列を見るだけでなく、参拝する側として加わる場面があります。くぐれる時刻と場所の詳しい案内については、後述の「確認しておきたいこと」をご覧ください。

3. 朱色の楼門と「神梅」、境内を歩く

祭神、菅原道真公ゆかりの花といえば「梅」。御神橋を渡り、朱色の楼門をくぐると、玉垣の内に「神梅」が枝を伸ばしています。これは、太宰府の「飛び梅」になぞられたもの。

境内には、県の天然記念物に指定されている大樟もあります。さらに、菅原道真公とカッパの伝説にちなむ「カッパの手」が、天満宮の宝物として保管されています。行列の時間の前後に、境内を歩く時間もとっておきたいところです。

4. おくんちのカマスずし

カマスずしは、おくんちに欠かせない料理です。10月中は町内の鮮魚店で販売されます。買い求めたい場合は、店の場所や取り扱いを先に確かめておくと確実です。

アクセス・駐車場情報

Google マップで「北野天満宮 福岡県久留米市北野町中3267」を開く

会場の北野天満宮は、福岡県久留米市北野町中3267です。

車でお越しの方

  • 九州自動車道 久留米インターより車で約10分
  • 九州自動車道 小郡鳥栖南スマートインターチェンジより車で約15分

電車・バスでお越しの方

西鉄甘木線の北野駅から、徒歩で向かうことになります。

バスについては、福岡県のページに「西鉄バス北野バス停から徒歩2分」と記載があります。

駐車場について

久留米公式観光サイトの北野天満宮のページには、駐車場は20~30台と記載されています。これは神社の常設の案内で、行事の日に限った案内ではありません。

2026年9月13日時点で、編集部が久留米公式観光サイトの行事ページ・観光スポットページと、福岡県「地域伝統行事お助け隊」の当該行事ページを見た範囲では、行事当日に来場者がこの駐車場を利用できるかどうかを述べた記載は見当たりませんでした。車で向かう予定であれば、北野天満宮内社務所(TEL:0942-78-2140)へ事前にご確認ください。

行列と「地域伝統行事お助け隊」

福岡県の「地域伝統行事お助け隊」のページは、2026年の北野くんちについて、活動内容を「御神輿(おみこし)持ち」とし、条件として「・御神輿を引いて往復4kmの距離を移動するため、男性を募集しています。」を挙げています。募集しているのは福岡県で、行列で御神輿を持つ人に向けたものです。

北野天満宮秋季大祭(北野くんち)2026のイメージ画像(実際の様子を撮影した写真ではありません)

白丁(白い衣装)は、実施団体が貸し出します。御神輿は引いて運ばれ、参道を往復します。白い衣装をまとった人たちが、その御神輿とともに進みます。

注意事項・確認しておきたいこと

参拝そのものについては、久留米公式観光サイトの観光スポットページに「自由に参拝できます」と記載があります。これは常設の案内で、行事の日の扱いを述べたものではありません。

2026年9月13日時点で、編集部が久留米公式観光サイトの行事ページ・観光スポットページと、福岡県「地域伝統行事お助け隊」の当該行事ページを見た範囲では、次の点についての案内は見当たりませんでした。

  • 荒天時の扱い(来場者に向けた案内)
  • 境内のトイレ・授乳室・おむつ替え台などの設備
  • 露店・屋台の出店
  • 交通規制・通行止めの有無
  • 御輿の下をくぐる参拝の、詳しい時刻と場所(行列の最後に参道の途中で行われることは、上の「見どころ・楽しみ方」のとおりです)
  • カマスずしを販売する店の名前・価格

いずれも、北野天満宮内社務所(TEL:0942-78-2140)へお問い合わせください。小さな子どもと一緒に向かうなら、設備の点だけでも先に電話で確かめておくと動きやすくなります。

服装は歩く時間を見込んで選び、羽織るものが1枚あると安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. 見学に料金はかかりますか?

無料です。時間は9:30~16:00、会場は北野天満宮(福岡県久留米市北野町中3267)です。

Q. 行列はどこを歩きますか?

本宮と下宮を結ぶ参道です。御神体である鏡をのせた御輿が、下宮までの約2kmを下って行きます。福岡県のページによれば、行列は参道を往復し、往復の距離は約4kmです。

Q. 何時ごろに行けばよいですか?

行事の時間は9:30~16:00です。行列の動きについては、本記事の「当日の流れ」にまとめました。

Q. 雨が降ったらどうなりますか?

荒天時の扱いについては、上の「確認しておきたいこと」をご覧ください。当日の判断にかかわることなので、北野天満宮内社務所(TEL:0942-78-2140)へ直接お問い合わせいただくのが確実です。

まとめ

2026年10月18日(日)、北野天満宮の参道を御輿が下ります。本宮から下宮まで約2km、河童の化身である風流師を先頭に、稚児風流、奴隊、神輿と続く行列。その最後には、御輿の下をくぐって無病息災を祈る参拝が待っています。時間は9:30~16:00、料金は無料。境内には朱色の楼門と「神梅」、そして県の天然記念物の大樟。駐車場や荒天時の扱いなど当日の運用にかかわることは、北野天満宮内社務所へ確かめたうえでお出かけください。


イベント情報

  • イベント名: 北野天満宮秋季大祭(北野くんち)
  • 開催日: 2026年10月18日(日)
  • 時間: 9:30~16:00
  • 会場: 北野天満宮(福岡県久留米市北野町中3267)
  • 料金: 無料
  • アクセス: 西鉄甘木線 北野駅から徒歩/西鉄バス 北野バス停から徒歩2分(福岡県のページの記載)/九州自動車道 久留米インターより車で約10分、九州自動車道 小郡鳥栖南スマートインターチェンジより車で約15分
  • 駐車場: 20~30台と記載あり(常設の案内。当日の扱いは要確認)
  • 問合せ: 北野天満宮内社務所 TEL:0942-78-2140
  • イベントページ: 北野天満宮秋季大祭(北野くんち)|久留米公式観光サイト ほとめきの街