福島八幡宮の境内に、その期間だけ立つ舞台があります。3層2階建、釘も鎹も1本たりとも使いません。2026年9月20日(日)の口開け公演を皮切りに、21日(月)から23日(水)まで、国指定重要無形民俗文化財「八女福島の燈籠人形」が上演されます。囃子にあわせて動く、からくり人形芝居。令和8年度の芸題は「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」です。
八女福島の燈籠人形とは?国指定の重要無形民俗文化財
八女市本町の福島八幡宮境内で、放生会の奉納行事として、秋分の日頃の3日間に公演されるからくり人形芝居です。1977年(昭和52年)5月17日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。守り伝えているのは、文化財福島燈篭人形保存会です。
八女市は、この行事を「江戸時代から約280年の永い間、庶民の手により守り受け継がれ、八女の風土と歴史を反映した誇り高き民俗芸能」と記しています。
始まりは、山鹿の大宮神社から奉納燈籠をもらい受け、江戸時代半ばに福島町民が独自の工夫をして人形の燈籠を奉納したことといわれています。そこへ、そのころ大阪方面で流行っていた人形浄瑠璃の技術が取り入れられ、現在の形になりました。町の人が手を加えながら続けてきた芸能である、ということです。
釘も鎹も使わない、3層2階建の屋台
舞台は「屋台」と呼ばれます。3層2階建。釘や鎹を1本も使用しない組立式で、組み立てられるのは期間中だけです。境内に現れ、囃子にあわせてからくり人形芝居を載せ、そして期間が終われば解かれます。
床下に6人、両翼にそれぞれ6人
人形を動かしているのは、人の手です。床下から糸で操作する「下遣い」が6人。舞台の両翼では、それぞれ6人ずつが長い棒を押したり引いたりする「横遣い」を受け持ちます。見えているのは人形の動きだけですが、その裏側では大勢が同時に動いていることになります。
文化庁の文化遺産オンラインは、下遣いのほかに左右の楽屋から突き棒を使う横遣いの操法があり、それが組立屋台で行われる点を「全国的に唯一といってよい特色」と評しています。
開催概要
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 令和8年度「八女のまつり」/八女福島の燈籠人形 |
| 開催日 | 口開け公演:2026年9月20日(日)/本公演:9月21日(月)〜23日(水) |
| 時間 | 口開け公演 20時〜/本公演 13時30分・15時・16時30分・19時・20時30分(1日5回公演) |
| 会場 | 福島八幡宮境内 |
| 住所 | 福岡県八女市本町 福島八幡宮境内 |
| 料金 | 有料観覧席 1席1,000円(各公演18席・当日先着順・入替制)/それ以外の観覧に関する料金は記載がないため要確認 |
| 駐車場 | あり(台数・場所の記載なし)※要確認 |
| 交通規制 | 行われません |
| 問合せ | 八女市 文化振興課 文化財係 電話 0943-23-1982 |
| 参照先 | 八女市公式サイト イベントページ(令和8年度公演のお知らせ) |
公演スケジュール
| 日程 | 公演時刻 |
|---|---|
| 9月20日(日)口開け公演 | 20時〜 |
| 9月21日(月)〜23日(水)本公演 | 13時30分/15時/16時30分/19時/20時30分 |
本公演は1日5回。13時30分に始まり、最終回は20時30分です。口開け公演と本公演の内容上の違いについては記載がないため、まずは日時の区別として押さえておいてください。
なお、令和8年度の「八女のまつり」本体は9月21日(月)と22日(火)で、八女福島燈籠人形を中心にさまざまなイベントが実施されます。個別の催しの内容は、2026年8月8日時点では未掲載です。詳細は随時更新される予定です。
有料観覧席(桟敷席)は各公演18席・受付は当日12時から
令和8年度の公演で、有料観覧席(桟敷席)が初めて設置されます。各公演18席のみで、当日12時からの先着順です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 1席1,000円 |
| 座席数 | 各公演18席 |
| 受付方法 | 当日先着順・各公演入れ替え制 |
| 受付開始 | 当日12時〜 |
| 受付場所 | 燈籠人形屋台横テント |
| 座席仕様 | 舞台の高さに合わせた、少し高さのある「桟敷席」 |
ポイントは3つです。各公演18席しかないこと。当日先着順であること。そして各公演ごとの入れ替え制であること。 1日5回の公演すべてに18席ずつ用意される形なので、通し券のように1席で何回も観る使い方はできません。
受付開始は当日12時から、場所は燈籠人形屋台横のテントです。本公演の初回は13時30分ですから、初回を桟敷席で観たい場合、受付開始から公演開始までは1時間半しかありません。
事前予約ができるかどうかについては記載がないため、「予約できます」とも「予約できません」とも言えません。事前に八女市文化振興課へ確認しておくと安心です。
また、有料観覧席以外の観覧については、料金の記載そのものがありません。金額の有無を含めて、八女市のイベントページでご確認ください。
見どころ・楽しみ方
見どころとして挙げられているのは、人形の橋渡しと衣裳の早変わりです。

1. 令和8年度の芸題「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」
燈籠人形は年ごとに演じる芸題が変わります。令和8年度は「薩摩隼人国若丸厳島神社詣(さつまはやとくにわかまるいつくしまじんじゃもうで)」です。
江戸時代のはじめ、薩摩国大守の若君・国若丸が、戦の勝利とお家の安全を祈願するため、家老の新納武蔵守を従えて安芸の宮島に鎮まる厳島神社に詣でます。主従二人がその情景にひたっていた時、海中から五色の水柱が立ちのぼり、厳島の尊い神の御姿が現れました。驚き喜ぶ両人をさらに祝福するかのように、雅楽の調べとともに麗しき弁財天も現れます。厳島の神は戦での勝利を、弁財天はお家の安泰を約束するかのようにご神霊を現しました。神威に感謝した主従は、喜んで薩摩への帰路につきます。
海から立つ水柱、そこに現れる神と弁財天。からくりで見せる場面が物語のどこにあるかを知っておくと、舞台の追いかけ方が変わります。
2. 予習に使える資料が用意されています
八女市のイベントページでは、この芸題を漫画で解説した資料が日本語版と英語版で配布されています。あわせて、燈籠人形のパンフレット(日本語版・英語版)と、冊子『八女福島の燈籠人形(観る・知る・学ぶ、八女は楽しいシリーズ)』も掲載されています。
子どもと一緒に行くなら、漫画解説に先に目を通しておくと、あらすじが頭に入った状態で舞台を観られます。夜の回は開始が19時と20時30分。小さなお子さん連れなら、昼の回のほうが組みやすい時間帯です。
3. 公演の前後に、八女福島の白壁の町並み
会場周辺には、八女福島の白壁の町並みがあります。江戸、明治、大正、昭和初期の伝統様式の建物、130軒程度が旧往還道路沿いに連なる一帯です。問合せは八女市観光振興課 歴史まちづくり係(電話 0943-24-8164)。
昼の回と夜の回のあいだには時間が空きます。その時間の過ごし方として、覚えておいて損はありません。

アクセス・駐車場情報
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車でお越しの方
八女市に鉄道駅はありません。車で向かうのが基本になります。車では、九州自動車道の八女ICが案内されています。
八女ICから会場までの所要時間を示した公式の記載は確認できませんでした。クロスロードふくおかは「九州自動車道『八女IC』から約15分」と案内しています。時間には余裕をみておいてください。
公演にともなう交通規制は行われません。
バスでお越しの方
- 西鉄久留米駅から西鉄バスで約40分、「福島」バス停下車、徒歩約20分
- JR羽犬塚駅から堀川バスで約30分、「福島」バス停下車、徒歩約20分
上記2駅は、いずれもバス便の発地として案内されているものです。バス停からは徒歩約20分かかります。夜の回を観るなら、帰りのバスの時刻を先に確認しておくと安心です。
駐車場について
福島八幡宮には駐車場があります。ただし台数と場所については記載がありません。公演期間中に臨時駐車場が用意されるのか、料金がかかるのか、シャトルバスが出るのかも、いずれも確認できていません。※要確認
車で向かう場合は、駐車場の詳細を八女市文化振興課に確認してから出発することをおすすめします。
注意事項・事前に確認しておきたいこと
公式に記載がなく、この記事の時点で確定できなかった項目をまとめます。いずれも来場前に問い合わせておくと確実です。
- 雨天時の対応(決行・順延・中止のいずれか)※要確認
- 有料観覧席以外の観覧料金の有無 ※要確認
- 有料観覧席の事前予約の可否 ※要確認
- 駐車場の場所・台数・料金、シャトルバスの運行有無 ※要確認
- ベビーカーの可否、オムツ替え台やトイレの設備 ※要確認
- 9月21日・22日に行われる催しの個別内容(随時更新される予定)
八女市はイベントページに「イベント内容等については、変更になる場合があります。」と明記しています。お出かけ前に、八女市のイベントページで最新の案内をご確認ください。
夜の回は19時と20時30分に始まります。境内での観覧になりますので、羽織るものがあると安心です。桟敷席を狙う場合は、受付開始の12時に合わせて動く前提で予定を組んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 観覧に料金はかかりますか?
有料観覧席(桟敷席)は1席1,000円です。それ以外の観覧に関する料金については記載がないため、八女市のイベントページでご確認ください。
Q. 有料観覧席は予約できますか?
各公演18席の当日先着順・入れ替え制で、受付は当日12時から燈籠人形屋台横テントで行われます。事前予約ができるかどうかについては記載がないため、八女市文化振興課(0943-23-1982)へお問い合わせください。
Q. 雨が降ったらどうなりますか?
雨天時の対応について記載を確認できませんでした。決行・順延・中止のいずれかは判断できないため、当日の天候が怪しい場合は八女市文化振興課へお問い合わせください。
Q. 電車で行きたいのですが、どう向かえばよいですか?
八女市に鉄道駅はありません。西鉄久留米駅から西鉄バスで約40分、または JR羽犬塚駅から堀川バスで約30分、いずれも「福島」バス停で下車し、徒歩約20分です。
Q. 子ども連れでも楽しめますか?
芸題を漫画で解説した資料が八女市のイベントページで配布されているので、事前に読んでおくと物語を追いやすくなります。公演は1日5回で、13時30分・15時・16時30分の3回は日中です。ベビーカーの可否やオムツ替え台の有無については記載がないため、八女市文化振興課へ事前にお問い合わせください。
まとめ
福島八幡宮の境内に、釘も鎹も使わない3層2階建の屋台が立ちます。2026年9月20日(日)20時の口開け公演から、21日(月)〜23日(水)の本公演まで。令和8年度の芸題は「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」です。今年から設置される有料観覧席は各公演18席、受付は当日12時から。江戸時代から約280年、庶民の手で受け継がれてきた人形芝居が、秋分の日頃、口開け公演を含む4日間だけ動きます。
イベント情報
- イベント名:令和8年度「八女のまつり」/八女福島の燈籠人形
- 開催日:口開け公演 2026年9月20日(日)/本公演 9月21日(月)〜23日(水)
- 時間:口開け公演 20時〜/本公演 13時30分・15時・16時30分・19時・20時30分(1日5回公演)
- 会場:福島八幡宮境内(福岡県八女市本町)
- 料金:有料観覧席 1席1,000円(各公演18席・当日先着順・入替制・受付は当日12時〜)/それ以外の観覧に関する料金は要確認
- アクセス:九州自動車道 八女IC/西鉄久留米駅から西鉄バスで約40分・JR羽犬塚駅から堀川バスで約30分、「福島」バス停下車、徒歩約20分
- 駐車場:あり(台数・場所の記載なし。詳細は要確認)
- 交通規制:行われません
- 問合せ:八女市 文化振興課 文化財係 電話 0943-23-1982/ファックス 0943-24-4331
- 「八女のまつり」全体の問合せ:八女市 観光振興課 観光振興係 電話 0943-23-1192
- 参照先:八女市公式サイト イベントページ https://www.city.yame.fukuoka.jp/event/9276.html
