令和8年熊本地震を受けた観光支援策「九州ふっこう応援割」について、福岡県は「九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン」として2026年10月1日(木)から実施すると発表しています。割引の対象になるのは10月1日(木)から12月15日(火)までの宿泊分で、12月16日(水)チェックアウト分まで。予約の受付は9月24日(木)から、準備が整った事業者から順次始めるとしています。

九州ふっこう応援割とは?

観光庁の専用ページは、この制度が必要になった理由を「令和8年熊本地震により、熊本県をはじめとする九州地方全域において、宿泊予約キャンセルが多数発生している。」と書き、目的を「九州地方における観光需要を回復するため、九州地方における一泊以上の旅行・宿泊商品を対象に旅行・宿泊料金の割引支援を実施する。」と説明しています。

国土交通大臣は2026年8月28日の会見で「この支援事業の名称は、「九州ふっこう応援割」とし、九州地方全域への宿泊旅行等を対象に割引支援を実施します。」と述べました。同じ会見では、被災されてない地域においても多くの宿泊や観光のキャンセルが相次いでいる、とも述べています。

制度の概要(国が定めた枠組み)

基本情報

項目内容
名称九州ふっこう応援割
割引対象九州地方における1泊以上の旅行・宿泊商品
割引対象期間令和8年(2026年)10月1日(木)宿泊分以降
予約開始日・割引対象期間の設定各県が設定
割引率旅行・宿泊料金の50%(熊本県・鹿児島県は60%)
割引上限額商品の区分ごとに3つ(下表)
財源令和8年度予備費(2026年8月28日閣議決定)
制度全体の問合せ先観光庁 参事官(旅行振興)03-5253-8329
観光庁のページhttps://www.mlit.go.jp/kankocho/page13_00002.html

割引率

割引率は、観光庁の専用ページとトピックスページがどちらも「旅行・宿泊料金の50%(熊本県・鹿児島県は60%)」と書いています。

利用者の自己負担額を示した記述は、当サイトが2026年8月31日0時47分に「自己負担」「負担額」の語を当てた観光庁・国土交通省・内閣府の一次情報7文書のいずれにも0件でした。この記事でも、割引率から金額を計算していません。

割引上限額

観光庁のページの見出しは「※割引上限額(1旅行・1人当たり):」で、上限が何に掛かるかが書かれています。その下に、商品の区分ごとに3つの額が並びます。

商品の区分割引上限額(1旅行・1人当たり)
宿泊単体商品・交通付宿泊旅行商品1泊2.0万円
交通付宿泊旅行商品(2泊以上)3.0万円
周遊型旅行商品(宿泊地が2県以上)3.5万円

財源

財源は令和8年度予備費です。国土交通省は「令和8年度予備費使用について、8月28日に閣議決定されましたのでお知らせします。」と発表しました。予備費に計上された経費のうち観光にあたるのは、災害により影響を受けた地域における旅行需要を早期に回復するため、県が行う九州地方の観光支援等に要する経費です。

予備費使用額は438億円。そのうち「観光復興に向けた支援」が155億円です。

この155億円(予備費の資料では「非 国費 15,496百万円」)には、割引支援と訪日プロモーションの両方が含まれます。九州地方への旅行・宿泊料金の割引を支援するとともに、地震の影響を受けた地域の正確な情報の発信による訪日プロモーションを集中的に実施する、と書かれているためです。旅行・宿泊料金の割引支援に充てる額として2026年8月28日の大臣会見で示されたのは、約151億円です。

福岡県は「ふくおかキャンペーン」として実施します

福岡県は、この支援を「九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン」という名称で実施すると発表しています(当サイトが2026年9月25日0時1分に取得。発表日の表示は2026年9月18日14時00分)。国の事業名とは別の名称です。

期間と予約の受付

項目内容
割引対象期間2026年10月1日(木)〜12月15日(火)の宿泊分(12月16日(水)チェックアウト分まで)
予約・販売期間2026年9月24日(木)〜12月15日(火)
予約受付の開始9月24日(木)から、準備が整った事業者から順次
助成対象外になる予約9月23日以前の予約
終了の条件予算がなくなり次第終了

予約・販売期間や割引対象期間は、宿泊施設・旅行会社・OTAによって異なる場合がある、と特設サイトは注記しています。申し込む先によって違いうるということです。

境目になるのは、泊まる日ではなく予約した日です。福岡県の記者発表は「※令和8年9月24日(木)以降の予約分から助成対象。」と「(9月23日以前の予約は助成対象外)」を並べて書いています。宿泊が10月1日以降であっても、予約が9月23日以前なら助成の対象になりません。

受注型企画旅行には別の定めがあります。確定書面の交付日が9月24日以降であって、旅行の実施日が10月1日以降であれば助成対象、と書かれています。2つの条件が両方必要です。

福岡県の記者発表は「※予算がなくなり次第終了となります。」とも書いています。当サイトは、予算の残りも消化の状況も測っていません。

割引の率と上限

割引の率は旅行・宿泊料金の50%です。熊本県又は鹿児島県の宿泊を含む周遊型旅行商品は60%、と福岡県の記者発表は書いています。60%になるのはこの条件に当てはまる場合で、この2県に泊まれば何でも60%になるという書き方はされていません。

宿泊施設に直接予約したときの割引は、宿泊費等総額の50%で、上限は1旅行・1人当たり20,000円です。連泊に制限はありませんが、上限額は1泊ごとではなく1旅行予約あたりとされています。

割引を受ける3つの経路

福岡県の記者発表は、割引を受ける経路を3つ挙げています。

  • (1)登録宿泊施設での直接割引
  • (2)福岡県内の登録旅行会社が販売する旅行商品の割引
  • (3)宿泊予約サイト(じゃらん・楽天トラベル等)での割引

3つとも「登録」という限定が付いています。福岡県内の宿泊施設ならどこでも割引になる、という書き方はされていません。登録宿泊施設、登録旅行会社の一覧及び宿泊予約サイトへのリンクは、9月24日(木)以降、特設サイトで確認できる、と福岡県は書いています。

宿泊施設へ直接申し込む場合、対象になるのは宿泊施設の公式ホームページまたは電話での直接予約です。宿泊予約サイトや旅行会社を通した予約は、この直接予約の割引には当たらないとされています。ただし福岡県は、宿泊予約サイトでの割引と、登録旅行会社が販売する旅行商品の割引を、別の経路として挙げています。どちらもキャンペーンの外ではありません。

特設サイトには、施設によっては直接予約を受け付けていない場合があるという注記もあります。宿泊予約サイトのバナーリンクの公開は、準備が整った宿泊予約サイトから順次開始するとされ、各サイトでの商品販売開始時刻は異なるとも添えられています。

対象になるもの、ならないもの

助成の対象は、福岡県内での宿泊及び宿泊を伴う旅行商品です。宿泊を伴わない日帰り旅行は助成対象外と福岡県の記者発表に明記されています。デイユース利用、ビジネス目的の旅行、九州以外の宿泊地を含む旅行も対象外です。

取消された旅行は補助対象外で、キャンセル料も対象外。条件を満たさない金券類を含む商品も対象外です。宿泊税・入湯税は原則として対象外とされています。

利用回数の制限はなく、適用除外日もありません。土日祝の宿泊も対象です。子どもや幼児も対象人数として数えることができます。福岡県のキャンペーンは、国内旅行者も訪日旅行者も利用できるとされています。

利用証明書は、旅行当日に代表者が署名する利用実績確認書類です。特設サイトは、宿泊施設や旅行会社で代表者の本人確認と補助金申請書への記入を求めるとしています。

筑後エリアの宿泊施設について

助成の対象が「福岡県内での宿泊及び宿泊を伴う旅行商品」である以上、筑後エリアでの宿泊も福岡県内であるという条件は満たします。ただし割引を受ける経路は「登録」宿泊施設・「登録」旅行会社に限られており、個々の宿が参画しているかどうかは別の話です。

参画宿泊施設の一覧は特設サイトで公開されています。施設名や住所の一部、ジャンル、エリアで絞り込めます。一覧には日付の表示が添えられており、当サイトが見た時点の表示は「2026年9月24日現在」でした。一覧は https://fukuoka-fukkou-wari.jp/stay/ です。

エリアの絞り込みには「筑後地区」という区分があります。当サイトが2026年9月25日0時9分に描画して読み取った時点では、うきは市・筑後市・柳川市・大川市・大牟田市・八女市・久留米市・大刀洗町が並んでいました。これは出典の側の区分で、当サイトが使う筑後七国とは範囲が違います。並んでいない市町について、この並びから言えることはありません。

一覧の中身は、事業者の参画に応じて変わります。この記事には個々の施設名も件数も書いていません。泊まりたい宿があるなら、まず一覧で名前を引いてみてください。

確認先と問合せ先

福岡県のキャンペーンについて

  • 九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン特設サイト https://fukuoka-fukkou-wari.jp/
  • 九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン事務局 050-1732-4650

受付時間は、福岡県の記者発表が「受付時間:平日10時~17時(土日祝 休業)」と書いています。特設サイトは「10:00〜17:00(土日祝は除く ※9/18~9/30までは土日祝も営業)」と、期間を限った例外を添えています。

制度全体について

この番号は制度全体についての観光庁の窓口です。当サイトが2026年9月25日0時0分に取得した観光庁の専用ページは「事業の詳細に関するご質問は、各県にお問い合わせください。」として各県の問合せ先を掲げており、福岡県の行に載っている番号は、上の事務局と同じ 050-1732-4650 です。

当サイトが引用した記述について

当サイトが2026年9月10日に取得した観光庁の専用ページには「本ページ及び各県ウェブサイトに掲載されていない詳細情報については、各県からの発表をお待ちください。」と書かれていました。この一文は、当サイトが2026年9月25日0時0分に取得した同じページの本文には見当たりません。

もう1件あります。当サイトが2026年9月10日に取得した観光庁の専用ページには「各県からの公表情報を、随時掲載中です。」と書かれています。ただしこの一文は、当サイトが2026年9月25日0時0分に取得した同じページの本文には見当たりません。

福岡県が発表する前の状況も残しておきます。当サイトが2026年9月3日1時33分から1時39分にかけて走査した観光庁の3ページに、福岡県を割引の対象として名指しした記述は0件でした。 同じことを、当サイトが2026年8月30日23時50分に走査した観光庁・国土交通省・内閣府の一次情報7文書でも数えて0件でした。また、当サイトが2026年9月3日1時33分から1時39分にかけて走査した観光庁の3ページ、福岡県公式サイト5ページ、福岡県庁公式X @Pref_Fukuoka と観光庁公式X @Kanko_Jpn の未ログインで読める各5件には、発表の時期は示されていませんでした。

この記事が確定として扱っていない項目

次の項目は、当サイトが2026年9月25日0時0分から0時23分にかけて確かめた範囲 ── 観光庁の専用ページと同ページに載っている概要のPDF、福岡県の記者発表、特設サイト、特設サイトに掲げられた質問と回答のPDF、参画宿泊施設一覧 ── では確認できませんでした。

  1. 個々の宿泊施設が参画しているかどうか(一覧は公開されていますが、中身は変わります)
  2. 登録旅行会社の一覧(当サイトが2026年9月25日0時5分に描画した時点では、特設サイトのリンクの文字列に「(準備中)」が付いていました)
  3. 宿泊予約サイトでの取り扱いの状況(バナーリンクの公開は順次と特設サイトが書いています)
  4. 利用者の居住地の制限
  5. 地域クーポンの有無
  6. ほかの支援との併用の可否
  7. 参画宿泊施設一覧のエリアの区分が、参画施設のある市町だけを並べたものか、あらかじめ決められた区分か
  8. 福岡県の記者発表が、2026年9月18日の発表のあとに書き替えられたかどうか(当サイトは9月18日時点の内容を持っていません)

国の事業全体について、外国からの訪日客が割引の対象になるかどうかは、当サイトが2026年8月30日に走査した観光庁・国土交通省・内閣府の一次情報7文書と報道を読み合わせても、確定できませんでした。福岡県のキャンペーンについては、上に書いたとおり国内旅行者も訪日旅行者も利用できるとされています。

よくある質問(FAQ)

Q. いつから予約できますか。

福岡県は、予約の受付を2026年9月24日(木)から、準備が整った事業者から順次開始すると書いています。事業者ごとに開始が違いうるということなので、申し込む先の宿泊施設・旅行会社・宿泊予約サイトで確かめてください。

Q. 9月23日までに済ませた予約は助成の対象になりますか。

福岡県の記者発表は「(9月23日以前の予約は助成対象外)」と書いています。境目は予約した日であって、宿泊した日ではありません。受注型企画旅行だけは別で、確定書面の交付日が9月24日以降であって、旅行の実施日が10月1日以降であれば助成対象とされています。

Q. 日帰りでも使えますか。

福岡県の記者発表は「※宿泊を伴わない日帰り旅行は助成対象外。」と書いています。デイユース利用も対象外です。

Q. 福岡県内ならどの宿でも割引になりますか。

福岡県が挙げている経路は、登録宿泊施設での直接割引、福岡県内の登録旅行会社が販売する旅行商品の割引、宿泊予約サイトでの割引の3つで、いずれも「登録」という限定が付いています。参画宿泊施設の一覧は特設サイトで公開されているので、そこで確かめてください。

Q. 福岡県内の観光施設や宿泊施設、飲食店は営業していますか。

当サイトが2026年8月30日に取得した観光庁トピックスページの「〇各県の状況」欄には、福岡県について「県内の観光施設や宿泊施設、飲食店は概ね平常どおり営業しております。」と書かれていました。ただし同じ欄の冒頭には「以下のメッセージは各県からの発信に基づくものです」との断りがあり、これは各県の観光の状況を伝える記述です。

まとめ

九州ふっこう応援割は、令和8年熊本地震のあと九州地方全域で起きている宿泊予約のキャンセルを受けて、国が実施する割引支援です。福岡県はこれを「九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン」として、2026年10月1日(木)から12月15日(火)までの宿泊分を対象に実施すると発表しています。予約の受付は9月24日(木)から、準備が整った事業者から順次。9月23日以前の予約は助成の対象になりません。予算がなくなり次第終了とも書かれています。宿を決める前に、特設サイトと事務局で条件を確かめてください。


制度情報

  • 名称 / 九州ふっこう応援割(福岡県分は「九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン」)
  • 助成の対象 / 福岡県内での宿泊及び宿泊を伴う旅行商品
  • 割引対象期間(福岡県分) / 2026年10月1日(木)〜12月15日(火)の宿泊分(12月16日(水)チェックアウト分まで)
  • 予約・販売期間(福岡県分) / 2026年9月24日(木)〜12月15日(火)
  • 助成対象外になる予約 / 9月23日以前の予約
  • 割引の率 / 旅行・宿泊料金の50%(熊本県又は鹿児島県の宿泊を含む周遊型旅行商品は60%)
  • 割引上限額(1旅行・1人当たり) / 宿泊単体商品・交通付宿泊旅行商品1泊 2.0万円/交通付宿泊旅行商品(2泊以上) 3.0万円/周遊型旅行商品(宿泊地が2県以上) 3.5万円
  • 福岡県分の問合せ / 九州ふっこう応援割ふくおかキャンペーン事務局 050-1732-4650
  • 福岡県分の特設サイト / https://fukuoka-fukkou-wari.jp/
  • 制度全体の問合せ / 観光庁 参事官(旅行振興)03-5253-8329
  • 観光庁のページ / https://www.mlit.go.jp/kankocho/page13_00002.html