福岡県が発行する「あんしん・あんぜんメール」では、地域住民の安全を守るためにさまざまな情報が提供されています。本記事では、以下の観点から、2024年11月に報告された情報を分析します。
※手動件数カウントのため漏れがある可能性あり
https://www.anzen-fukuoka.jp/an2net
1. 報告された事案の概要
2024年11月中に発生した事案は、以下のカテゴリに分類されます。
| カテゴリ | 件数 |
|---|---|
| 詐欺電話関連 | 25件 |
| 不審者情報 | 15件 |
| 公然わいせつ | 7件 |
| 声かけ事案 | 8件 |
| 盗難(フルーツ・金属など) | 3件 |
| その他(イノシシ出没など) | 2件 |

2. 地域別の傾向
エリアごとの事案発生状況を以下に示します。
| エリア | 詐欺電話関連 | 不審者情報 | 公然わいせつ | 声かけ事案 | 盗難 | その他 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 久留米市 | 6件 | 4件 | 3件 | 3件 | 0件 | 1件 | 17件 |
| 柳川市 | 5件 | 2件 | 0件 | 1件 | 0件 | 0件 | 8件 |
| 筑後市 | 3件 | 2件 | 2件 | 2件 | 0件 | 0件 | 9件 |
| 八女市 | 2件 | 1件 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 | 3件 |
| うきは市 | 2件 | 0件 | 0件 | 0件 | 2件 | 0件 | 4件 |
| みやま市 | 4件 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 | 4件 |
| 小郡市 | 3件 | 1件 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 | 4件 |
| 大牟田市 | 2件 | 1件 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 | 3件 |
| 大刀洗町 | 1件 | 2件 | 0件 | 1件 | 0件 | 0件 | 4件 |
3. 主なカテゴリの詳細
(1) 詐欺電話関連
詐欺電話が最も多く、特に以下の手口が目立ちます。
- 息子を名乗る詐欺:「携帯や財布を落とした」と伝え現金を要求する。
- 公的機関を騙る詐欺:「総務省」「NTT」などを名乗り、料金未納や電話利用停止を理由に金銭や個人情報を狙う。
- 電子マネー詐欺:「サポート費用が必要」などと偽り、電子マネーカードで支払わせる。
(2) 不審者情報
歩行中の女性や子どもがターゲットになりやすい事案が多く、声かけやつきまとい、身体接触などの事例が報告されています。
(3) 公然わいせつ
筑後市や久留米市での発生が多く、小学生や女性を狙った事例が目立ちます。
(4) 盗難事案
うきは市では果物の盗難が連続して発生しており、防犯対策が急務です。
4. 地域別の特徴
(1) 久留米市
久留米市では多様な事案が報告されており、特に「声かけ事案」と「公然わいせつ」の発生が多いのが特徴です。
(2) 柳川市
詐欺電話が多く、総務省やNTTを名乗る手口が目立っています。
(3) 筑後市
声かけ事案や公然わいせつ事案が連続して報告されており、子どもの安全確保が課題です。
(4) うきは市
果物盗難や金属盗などの被害が報告され、農家への影響が懸念されています。
5. まとめと対策
主な傾向
- 詐欺電話は高齢者を狙ったものが多く、未然防止のための啓発活動が必要です。
- 不審者情報や声かけ事案は、登下校時の児童を狙った事例が多いです。
- 公然わいせつやつきまとい事案は、女性を中心に被害が報告されています。
対策案
- 地域での見守り活動や防犯ブザーの活用を推進。
- 電話機能付き防犯機器の普及。
- 子どもや高齢者を対象とした防犯講習の実施。
6. 事例)暗号資産を利用した投資詐欺の例
柳川市で発生したSNS型投資詐欺の事例は、非常に巧妙な手口でした。
事例概要
インターネット広告をクリックした被害者がSNS経由で海外事業家を名乗る犯人と接触。暗号資産サイトへの登録を指示され、現金を暗号資産に変換し、犯人の指定口座へ19回にわたり送金。総額は約2,600万円にも及びました。
手口の特徴
信頼性の演出: 著名人になりすました広告や、SNSでの友好的な接触。
限定感を煽る: 「あなただけ」「絶対に儲かる」といった文言で心理的圧迫をかける。
緻密な詐欺手順: 暗号資産の仕組みを悪用し、トレースを難しくしている。
被害防止のポイント
- 「絶対に儲かる」という誘いは詐欺と疑う。
- 暗号資産を扱う際は、金融庁の登録業者かを必ず確認。
- 知らない相手や広告を信用せず、疑わしい場合は家族や専門家に相談。
7. 事例)公的機関を名乗る電話詐欺
総務省やNTT職員を装う手口が頻発しました。
事例1: 総務省の名を騙る詐欺
「あなたの電話番号が犯罪に使われている」とし、警察署や総務省職員になりすました犯人が被害者の個人情報(氏名、電話番号、口座情報など)を引き出す手口。
事例2: 未納料金の通知
自動音声ガイダンスで「料金未納のため電話が停止される」と警告し、指定の番号を押すよう誘導。押すと犯人が直接電話に出て、金銭を要求。
被害防止のポイント
- 公的機関は電話で金銭を要求しない。
- 知らない番号からの着信や自動音声は無視。
- 怪しい場合は直接公的機関に問い合わせる。
8. 今後の課題と防犯意識向上のために
暗号資産詐欺への対応
- SNSやインターネット広告での接触には注意を促し、地方自治体や教育機関での啓発活動が重要です。
- 被害者が相談しやすい窓口の設置や、専門家による相談対応が必要です。
子どもや高齢者への防犯教育
- 地域コミュニティでの防犯教室の開催。
- 家庭での防犯意識向上、子どもと話し合いの機会を増やす。
